特集 近未来の小児科のあり方・これからの展望
Ⅱ 予防医学・健康増進
7.子育て支援・少子化対策
稲持 英樹
1
1なばりこどもクリニック
キーワード:
少子化対策
,
子育て支援
,
コミュニティ小児科
,
Bright Futures
Keyword:
少子化対策
,
子育て支援
,
コミュニティ小児科
,
Bright Futures
pp.1477-1484
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002409
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日本の少子化対策は30年以上にわたり,母親の就労支援や待機児童対策など子育て支援に終始し,これから子どもを生み育てる将来に希望をもたせるための施策を怠ってきた.今後子育て世代にいっそうの社会経済的支援を充実すべきであり,これらは行政の役割ではあるが,小児科医は子どもの健全な将来のための健康啓発をすべきだろう.コロナ禍の後には一般小児科診療は先細りが想定されるが,今回のパンデミックにより疾患構造の変化とともに,小児保健事業の重要性が顕性化したと思われる.今後小児科医は子どもの総合医として日本版Bright Futuresの推進と,コミュニティ小児科の実践に重心を移していく必要があると考えられる.
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