Japanese
English
特集 被災地の復興と障害
阪神・淡路大震災後の復興と高齢者
Condition of elderly people after the Great Hanshin-Awaji Earthquake Disaster and restoration from disaster
長尾 徹
1
,
内田 智子
1
Toru Nagao
1
,
Tomoko Uchida
1
1神戸大学大学院保健学研究科リハビリテーション科学領域
1Kobe University Graduate School of Health Sciences, Department of Rehabilitation Science.
キーワード:
災害
,
高齢者
,
復興
,
被災者支援
,
神戸市
Keyword:
災害
,
高齢者
,
復興
,
被災者支援
,
神戸市
pp.1197-1204
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201166
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はじめに
阪神・淡路大震災が発生してから22年が経過した.その後も大規模災害は発生している.東日本大震災では津波による被害と原発事故による被害が重なって,阪神・淡路大震災と異なる被害状況を呈したことは記憶に新しい.阪神・淡路大震災は,都市直下型地震であり,津波による被害はなく,建物の倒壊や火災,土砂崩れによる被害が目立った.注目すべきことは,障害者・高齢者の心身への被害が甚大であったことであり,仮設住宅でも居住空間が狭いなどの問題から,震災前は自立していた排泄動作が介助になってしまった1)などの問題が発生した.当時の神戸大学医学部保健学科に所属する教員らは,災害の復興に携わりつつ,在宅高齢者の身体状況を調査した.その結果を回顧しつつ,被災者支援のあり方について提言したい.
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