Japanese
English
研究と報告
熊本圏域における超高齢脳卒中患者の転帰に関する検討
Outcome of the super-aged stroke patients in Kumamoto sphere
野原 慎二
1
,
筒井 宏益
1
,
渡辺 充伸
1
,
内賀嶋 英明
1
,
寺崎 修司
2
,
平田 好文
2
,
山鹿 眞紀夫
2
,
橋本 洋一郎
2
Shinji Nohara
1
,
Hiromitsu Tsutsui
1
,
Mitsunobu Watanabe
1
,
Hideaki Uchgashima
1
,
Tadashi Terasaki
2
,
Yoshifumi Hirata
2
,
Makio Yamaga
2
,
Yoichiro Hashimoto
2
1江南病院リハビリテーション科
2熊本脳卒中地域連携ネットワーク研究会(K-STREAM)
1Department of Rehabilitation, Konan Hospital
2Kumamoto Seamless Stroke Refferal Associates for CVD Amelioration
キーワード:
超高齢者
,
脳卒中
,
転帰
,
連携パス
Keyword:
超高齢者
,
脳卒中
,
転帰
,
連携パス
pp.1147-1152
発行日 2017年11月10日
Published Date 2017/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201152
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要旨 【目的】本研究の目的は,熊本圏域における超高齢脳卒中患者の転帰に関して検討することである.【対象】熊本脳卒中地域連携クリティカルパスに登録された脳卒中患者のうち適応基準を満たした648例を対象とした.【方法】65〜74歳を前期高齢者群,75〜84歳を後期高齢者群,85歳以上を超高齢者群の3群に分類した.各群における性別,急性期在院日数,回復期在院日数,入院時機能的自立度評価表(Functional Independence Measure;FIM),退院時FIM,自宅復帰率,FIM利得,FIM effectivenessを算出し,比較検討を行った.【結果】平均在院日数,自宅復帰率で各群に有意差は認められず,超高齢者の自宅復帰率は82.6%と高い値を示した.FIM利得は高齢に伴い低下していたが,それでも超高齢者は21.4点であり,先行研究と比べ高い値を示した.【結語】超高齢脳卒中患者において有意に日常生活動作(activities of daily living;ADL)改善が示され,前期および後期高齢者と同様に自宅復帰が達成できることが示唆された.
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