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実践講座 体幹装具・下肢装具—私はこう選んでいる・2
脊椎圧迫骨折に対する体幹装具
Spinal orthoses for vertebral body fracture
尾﨑 まり
1
Mari Osaki
1
1鳥取大学医学部附属病院リハビリテーション部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Tottori University Hospital
キーワード:
脊椎圧迫骨折
,
保存的治療
,
早期離床
,
装具治療
Keyword:
脊椎圧迫骨折
,
保存的治療
,
早期離床
,
装具治療
pp.731-734
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201024
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はじめに
わが国は超高齢社会を迎え,2013年には4人に1人が65歳以上となった.2016年8月1日現在,65歳以上人口は約3,450万人であり,人口の約27.2%に相当する1).骨粗鬆症による脊椎椎体骨折(vertebral body fracture)患者は約640万人2)と推定されており,日常診療でもよく遭遇する疾患となった.要介護認定を受ける原因疾患として,骨粗鬆症による骨折を含めた運動器の障害が上位に位置しており3),今後ますますその対策,予防が大切となってくる.
脊椎椎体骨折は過屈曲による損傷で,脊椎の前方成分anterior columnが主に損傷される骨折である4).長軸方向への圧縮応力により生じることが多いため,圧迫骨折とも呼ばれる.椎体高の減少を生じ,多くは保存的治療により軽快する.
本稿では,脊椎椎体骨折のなかで骨粗鬆症に合併した圧迫骨折に対する保存的治療について述べる.
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