Japanese
English
論述
外傷性脊椎圧迫骨折と非外傷性脊椎圧迫骨折の比較検討
A Comparative Study Between Traumatic and Atraumatic Osteoporotic Vertebral Compression Fracture
永嶋 良太
1,2
,
老沼 和弘
1
,
徳永 誠
1
,
米田 みのり
1
,
赤澤 努
1
,
宮下 智大
1
,
大井 利夫
1
Ryota Nagashima
1,2
1上都賀総合病院整形外科
2現:沼津市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kamitsuga Sogo Hospital
キーワード:
atraumtic
,
非外傷性
,
osteoporosis
,
骨粗鬆症
,
vertebral compression fracture
,
脊椎圧迫骨折
Keyword:
atraumtic
,
非外傷性
,
osteoporosis
,
骨粗鬆症
,
vertebral compression fracture
,
脊椎圧迫骨折
pp.793-797
発行日 2002年7月25日
Published Date 2002/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903583
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抄録:非外傷性の脊椎圧迫骨折患者の危険因子や臨床像を明らかにすることを目的とし,外傷性脊椎圧迫骨折患者との比較検討を行った.外傷群(T群)は44例(65.7%),非外傷群(AT群)は23例(34.3%)であり,年齢,性別,平均体格指数,腰椎骨密度に有意差はなく,両群とも同程度の脊椎椎体骨折の危険因子を有すると考えられた.唯一の危険因子として,AT群では発症前のADLレベルが有意に高く,AT群では,このような比較的に高い日常生活活動のなかで,時に脊椎椎体の強度以上の負荷がかかり骨折が発生したものと考えられた.また,AT群では腰背部痛を自覚してから医療機関へ受診するまでの期間が有意に長かった.このことは椎体骨折発生後の適切な初期治療の遅延につながり,椎体の圧潰進行を助長すると考えられた.
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