特集 脊椎圧迫骨折に対する理学療法の工夫
—エディトリアル—脊椎圧迫骨折に対する理学療法の工夫
古谷 英孝
1,2
Hidetaka FURUYA
1,2
1苑田第三病院リハビリテーション科
2苑田会東京脊椎脊髄病センターリハビリテーション科
キーワード:
脊椎圧迫骨折
,
理学療法の工夫
,
保存療法
,
術後療法
Keyword:
脊椎圧迫骨折
,
理学療法の工夫
,
保存療法
,
術後療法
pp.1392-1393
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202875
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2020年の日本人の平均寿命は女性が87.74歳,男性が81.64歳であった.いずれも過去最高を更新しており,日本は世界有数の長寿国である.また,65歳以上の高齢者人口は3621万人であり,総人口に占める割合(高齢化率)は28.9%と,わが国は世界で最も高い高齢化率である1).その結果,社会の高齢化に伴う要介護状態の高齢者が増えることによる社会保障費の増加は,深刻な社会問題となっている.
2019年の国民生活基礎調査によると,骨折・転倒は,介護や支援が必要となった原因として,認知症,脳血管疾患,衰弱に次いで4位である2).健康で自立した暮らしができる健康寿命を延ばすうえで,骨折・転倒の予防や骨折後の早期治療が非常に重要であることがうかがえる.
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