Japanese
English
症例報告
持続唾液誤嚥を示す重度嚥下障害症例のリハビリテーション—気管切開とレティナ一方弁の効果の考察
Rehabilitation of a severe dysphagia patient:saliva control effect of tracheostomy retainer with one way valve
福村 直毅
1,2
,
牧上 久仁子
3
,
田口 充
1
,
福村 弘子
1,2
,
茂木 紹良
1
Naoki Fukumura
1,2
,
Kuniko Makigami
3
,
Makoto Taguchi
1
,
Hiroko Fukumura
1,2
,
Akira Motegi
1
1鶴岡協立リハビリテーション病院
2社会医療法人健和会健和会病院
3つばさ在宅クリニック
1Tsuruoka Kyoritu Rehabilitation Hospital
2Kenwakai Hospital
3Tsubasa Home Care Clinic
キーワード:
摂食嚥下障害
,
気管切開
,
レティナ
,
嚥下訓練
Keyword:
摂食嚥下障害
,
気管切開
,
レティナ
,
嚥下訓練
pp.1003-1007
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200768
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はじめに
気管切開(以下,気切)は,一般に嚥下機能を低下させると考えられている1).気切孔用レティナカニューレは喉頭運動を阻害しにくいこと1,2),一方弁が誤嚥リスクを低下させることが知られている3).今回,慢性的に多量の唾液誤嚥が認められた患者に唾液誤嚥をコントロールするためにあえて気切を実施し,レティナと一方弁を用い,栄養や薬剤管理も含めた包括的なリハビリテーションを行うことで,経口のみでの栄養を獲得できたので報告する.
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