Japanese
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実践講座 上肢集中機能訓練はこう行っている!—訓練課題・自主トレーニング課題の紹介・3
HANDS療法
HANDS therapy
阿部 薫
1
,
藤原 俊之
2
Kaoru Abe
1
,
Toshiyuki Fujiwara
2
1慶應義塾大学病院リハビリテーション科
2東海大学医学部専門診療学系リハビリテーション科学
1Keio University Hospital, Department of Rehabilitation Medicine
キーワード:
片麻痺
,
麻痺側上肢
,
電気刺激
Keyword:
片麻痺
,
麻痺側上肢
,
電気刺激
pp.997-1002
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200766
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はじめに
近年,脳損傷後の回復メカニズムについて,脳レベル・脊髄レベルで研究が進んでいるが,HANDS療法(hybrid assistive neuromuscular stimulation therapy;HANDS 療法)はその効果が明らかにされた数少ない治療法の1つである1).HANDS therapyでは,電気刺激による反復訓練を目的とするのではなく,電気刺激・装具を用いて,患者自身が随意運動を訓練の場面だけでなく日常生活での使用を通じて発揮し機能回復させる.つまり,HANDS therapyは,電気刺激装置を装着すれば治療が成り立つものではなく,患者自身に麻痺側上肢の随意運動を発揮させ,それを日常生活での使用に導くことが重要であり,そのための課題の選定はセラピストに課された重大な役割となる.
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