Japanese
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特集 がんの嚥下障害と栄養
6 気管切開がある場合の摂食嚥下訓練
Swallowing Rehabilitation for Patients with Tracheostomy
田矢 理子
1
,
加賀谷 斉
2
Michiko Taya
1
,
Hitoshi Kagaya
2
1三重北医療センター菰野厚生病院リハビリテーション科
2藤田医科大学医学部リハビリテーションⅠ講座
キーワード:
頭頚部がん
,
気管切開
,
気管カニューレ
,
嚥下訓練
Keyword:
頭頚部がん
,
気管切開
,
気管カニューレ
,
嚥下訓練
pp.890-895
発行日 2021年8月18日
Published Date 2021/8/18
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- 参考文献 Reference
要旨 気管カニューレは気道確保という点からは優れた戦略であるが,摂食嚥下機能という点からみるとマイナス面が大きい.カニューレの存在により,喉頭挙上の制限,カフによる頚部食道の圧迫,気道感覚閾値の上昇,声門下圧維持不能,喉頭閉鎖による反射閾値上昇などの問題が起こるとされており,条件が整えばカニューレ抜去を進めていく.気管孔に一方弁を装着して呼吸苦が出ない状態になればカニューレ抜去を進めるが,頭頚部がん症例では治療によって局所が脆弱になっていたり,解剖学的に変化が生じていたりするために,格別の注意が必要である.
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