Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「ローマに消えた男」—精神障害者が政党指導者として人気を博する現代性
二通 諭
1
1札幌学院大学人文学部人間科学科
pp.351
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200575
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「ローマに消えた男」(監督/ロベルト・アンドー)は,精神障害者が政党のリーダーとして人気を博するという話だ.
エンリコ率いるイタリア最大野党は,国政選挙を前にして支持率が急降下している.エンリコは党の集会でも罵声を浴びせられ,まさに落ち目の三度笠.上がり目のないエンリコが選択した道は失踪.その先にあるのはかつての夢,映画製作の現場だ.
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