学会印象記
第38回総合リハビリテーション研究大会
松矢 勝宏
1,2
1東京学芸大学
2目白大学
pp.354-355
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200577
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(公財)日本障害者リハビリテーション協会主催の第38回総合リハビリテーション研究大会は,2015年9月18日(金),19日(土)の両日に愛知県産業労働センター「ウインクあいち」大ホールを会場にして開催された.JR名古屋駅に近く,400名を超す参加者があり,盛況裡に終了した.愛知県での開催は1994年の第17回大会(会場は名古屋国際会議場)以来,2回目になる.今回のテーマは「総合リハビリテーションの深化を求めて〜明日から一歩を踏みだそう〜」である.
総合リハビリテーション研究大会は,障害者リハビリテーションの国際的な動向に影響を受けながら,1977年から「リハビリテーション交流セミナー」の名称のもとに,日本におけるリハビリテーションの実践と研究に従事している団体やワーカーの交流セミナーとして始まった.その後,1987年に「総合リハビリテーション研究大会」という名称に変更され,今日に至っている.象徴的な取り組みとして,研究大会の回数には入っていないが,1988年の第16回リハビリテーション世界会議が挙げられる.東京の京王プラザホテルで開催され,大江健三郎氏の記念講演があり,盛大な大会になった.最近の研究大会ではWHOのICF(国際生活機能分類)モデルを基底にして,総合リハビリテーションの考え方の確立を目指している.
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