Japanese
English
特集 脳梗塞急性期治療の進歩
血管内治療
Endovascular recanalization therapy for acute ischemic stroke
坂井 信幸
1
,
藤堂 謙一
2
Nobuyuki Sakai
1
,
Kenichi Todo
2
1神戸市立医療センター中央市民病院脳神経外科
2神戸市立医療センター中央市民病院神経内科
1Department of Neurosurgery, Kobe City Medical Center
キーワード:
急性脳梗塞
,
再開通療法
,
血栓回収療法
,
ステントリトリーバー
Keyword:
急性脳梗塞
,
再開通療法
,
血栓回収療法
,
ステントリトリーバー
pp.197-201
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200527
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はじめに
Merciリトリーバー,Penumbraシステムにより幕が開いた機械的再開通療法は,従来の血栓を溶解して閉塞した脳動脈を再開通させる局所線溶療法から,急性期脳動脈再開通療法を大きく様変わりさせた.そして,ステント型血栓回収機器であるSolitaireやTrevoなどが開発され,Merciリトリーバーに比べ再開通の成功率と臨床転帰の向上が示され,わが国へも2014年に相次いで導入された.2015年に発表された複数の報告により,血管内再開通療法は脳梗塞急性期治療にとって欠くことのできない治療として位置づけられた.その現状と今後の課題を報告する.
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