Japanese
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特集 誤嚥性肺炎の呼吸・嚥下リハビリテーション
高齢者の肺炎の実態と内科的治療
Current status and treatment of elderlypneumonia
寺本 信嗣
1
,
吉田 和史
2
Shinji Teramoto
1
,
Kazufumi Yoshida
2
1筑波大学附属病院ひたちなか社会連携教育研究センター呼吸器内科
2日立製作所ひたちなか総合病院呼吸器内科
1Department of Pulmonary Medicine, Hitachinaka Medical Education and Research Center. University of Tsukuba
2Department of Internal Medicine. Hitachi, Ltd Hitachinaka General Hospital
キーワード:
誤嚥性肺炎
,
胃切除後誤嚥性肺炎
,
医療介護関連肺炎
Keyword:
誤嚥性肺炎
,
胃切除後誤嚥性肺炎
,
医療介護関連肺炎
pp.95-98
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200129
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はじめに
ウイリアム・オスラー博士の箴言「肺炎は老人の友」から100年以上を経て,医療の進歩がもたらした長寿化は,肺炎をあらたな社会問題にしつつある.オスラー博士が指摘するごとく,高齢者は,しばしば肺炎になり,繰り返し,亡くなる場合が多い.その結果,肺炎全体のなかで,高齢者肺炎,特にその原因となる誤嚥性肺炎の重要性が増している.
いままでの肺炎に対するリハビリテーションの考え方は,肺炎治療後,早期に社会復帰するための手段としての役割が大きかったが,誤嚥性肺炎では,原因となる嚥下障害の根本治療がないため,嚥下リハビリテーションが最も重要な治療手段として注目されている,
本稿では,高齢者肺炎の実態とそのメカニズム,対処法について解説した.
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