ひと
第52回日本リハビリテーション医学会学術集会会長になられた慶應義塾大学医学部リハビリテーション科教授 里宇明元 氏
上月 正博
1,2
1日本リハ医学会
2東北大学医学系研究科障害科学専攻
pp.5
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200099
- 有料閲覧
- 文献概要
本年の5月28日〜30日に第52回日本リハビリテーション医学会学術集会が,新潟市の朱鷺メッセで,慶應義塾大学の里宇明元先生を会長に開催されます.里宇先生は,本学会の前理事長であり,常にリハビリテーション医学・医療の最先端で活躍されておられます.2004年より慶應義塾大学リハビリテーション医学講座を主催され,優れたリハビリテーション科医やリハビリテーション研究者の育成に努められておられます.
里宇先生は関連病院勤務時代にリハビリテーション部門の立ち上げを行い,実に4,000名以上の患者を自ら診療され,2万件の筋電図検査を行ったそうです.しかし里宇先生は,症例数を単に自慢するのでなく,自らの経験を学問的に高められ,いち早くエビデンス重視の発表を心がけてこられました.全国の大学医学部でリハビリテーション科が診療科から講座になかなか格上げにならない最大の理由は,理念のみ先行しやすい点であるためですが,里宇先生はずっとその解答を示し続けてこられた先生であります.里宇先生がリハビリテーション医学会理事長として努められた2008〜2012年には,リハビリテーション医育成,公益法人化,国際化,そして震災対応と休むことなく剛腕を発揮されました.現在のリハビリテーション医学会の活況は里宇先生のリーダーシップなしではありえなかったことは衆目の一致するところです.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.