Japanese
English
特集 医療福祉ロボット―実用化に向けて
臨床現場から
From the standpoint of rehabilitative treatments.
蜂須賀 研二
1
Kenji Hachisuka
1
1独立行政法人労働者健康福祉機構九州労災病院門司メディカルセンター
1Moji Medical Center, Kyushu Rosai Hospital, Japan Labour Health and Welfare Organization
キーワード:
ロボット支援訓練
,
片麻痺
,
上肢機能
,
歩行障害
Keyword:
ロボット支援訓練
,
片麻痺
,
上肢機能
,
歩行障害
pp.727-732
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110585
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はじめに
厚生労働省の2013年度人口動態統計の報告によれば,脳血管疾患の死亡者数は2011年には11.9万人であり,悪性新生物,心疾患,肺炎に次いで第4位になった1).患者調査の概況では,2011年(平成23年)の脳血管疾患による入院患者数推計は17.2万人で,死亡者数上位3疾患をはるかに上回り統合失調症に次いで第2位であった2).さらに国民生活基礎調査の概況では,介護保険で要介護となった原因疾患の第1位は脳血管疾患であった3).すなわち,治療方法や医療技術の進歩により脳血管疾患で死亡する患者は減少したが,入院治療を要する患者は依然として多く,入院治療が終わっても最も介護を必要としているのは脳血管疾患患者である.そのため脳血管疾患患者に対しては,引き続き十分量のリハビリテーション訓練が提供できるようにする必要がある.
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