連載 リハビリテーションとまちづくり
ヘルスプロモーティング・ホスピタル(HPH)とリハビリテーション
舟越 光彦
1
,
平田 済
2
1千鳥橋病院
2たたらリハビリテーション病院
キーワード:
ヘルスプロモーション
,
ヘルスプロモーティング・ホスピタル(HPH)
,
地域包括ケア
Keyword:
ヘルスプロモーション
,
ヘルスプロモーティング・ホスピタル(HPH)
,
地域包括ケア
pp.868-869
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110248
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- 文献概要
超高齢社会を目前にして,病院の役割のパラダイムシフトを促すムーブメントが世界に広がりつつある.病院の伝統的な機能は治療,看護であることは言うまでもない.しかし,高齢化が進行し多くの人が何らかの慢性疾患や障害をもちながら生活する時代にあっては,治療や看護にとどまらない役割が病院に要請されている.その役割とは,誰もが地域で健康に生活できるように,病院がヘルスプロモーション活動を実践し健康な地域づくりに貢献することである.こうした活動の推進者として開始されたのがヘルスプロモーティング・ホスピタル(The International Network of Health Promoting Hospitals and Services;HPH)である.日本では,2008年に千鳥橋病院が初めて加入した.2012年に,たたらリハビリテーション病院が加入し,現在日本で12病院が加入している.
HPHの理念と実践は障害をもつ人たちの社会参加を支援するリハビリテーション医療にとっても有用なものと考えられる.そこで,HPHの紹介とたたらリハビリテーション病院における地域での認知症に対するヘルスプロモーション活動の実践と構想を紹介したい.
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