Japanese
English
特集 障害者ケアマネジメント
身体障害者の現状と問題点
Present condition and problems of care management of persons with physical disabilities.
鳥海 直美
1
,
白澤 政和
1
,
赤松 昭
1
Naomi Toriumi
1
,
Masakazu Shirasawa
1
,
Akira Akamatsu
1
1大阪市立大学大学院生活科学研究科長寿社会総合科学講座
1Faculty of Science of Living, Osaka City University
キーワード:
ケアマネジメント
,
身体障害者
,
地域生活支援
Keyword:
ケアマネジメント
,
身体障害者
,
地域生活支援
pp.1365-1369
発行日 2002年12月10日
Published Date 2002/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109956
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日本における身体障害者ケアマネジメントの動向
社会福祉基礎構造改革が進められるなかで,2003年4月から障害者福祉サービスの一部が支援費制度のもとで提供される.この制度においては,障害者自らがサービスを選択し,契約によってサービスを利用することになるが,そのためには地域に散在するサービスを障害者自らが選択できるような相談支援体制を確立することが急務の課題である.このことが障害者領域におけるケアマネジメントの必要性を一層高めている.
障害者領域におけるケアマネジメントは,1995年に日本障害者リハビリテーション協会内に「障害者に係る介護サービス等の提供の方法及び評価に関する検討会」が設けられ,障害者の地域生活を支援するための指針について検討されたことが始まりである.実践の場では,同年に厚生省(現・厚生労働省)によって示された「障害者プラン」において,「身近な地域において,障害者に対し総合的な相談・生活支援・情報提供を行う事業」1)として市町村障害者生活支援事業が位置付けられ,障害者に対するサービスを一元的に提供する手法としてケアマネジメントを活用する必要性が高まった.
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