2．身体障害者スポーツの現状と展望（2）

　国民総スポーツが叫ばれる今日，一般社会でのスポーツが健康の増進等に大きな役割を果たすと同じように，体の不自由な人々にも多様化した社会のなかで，健康で豊かな社会生活を営むためにスポーツ・レクリエーションおよび文化活動はかかすことのできない重要な役割を果たしている．

　平成3年11月における在宅の身体障害者の数は，実態調査結果によると272万人と推定され，昭和62年調査と比較してみると30.9万人増加している．なかでも1，2級の重い身体障害者は109.2万人で（40.1％），60歳以上の高齢者が62.7％と大きな割合を示している．