Japanese
English
増大特集 新・リハビリテーション技術
疾患編
変形性膝関節症:大腿四頭筋強化運動
Quadriceps muscle strength exercise for osteoarthritis of the knee.
清水 邦明
1
,
青木 治人
1
Kuniaki Shimizu
1
,
Haruhito Aoki
1
1聖マリアンナ医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, St. Marianna University School of Medicine
キーワード:
変形性膝関節症
,
大腿四頭筋
,
筋力強化
Keyword:
変形性膝関節症
,
大腿四頭筋
,
筋力強化
pp.1255-1259
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109936
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はじめに
高齢化社会が進むにつれ,骨関節の変性疾患は増加の一途をたどっている.変形性膝関節症(以下,膝OA)も例外ではなく,その頻度は30歳以上の6%,そして60歳以上の1/3とも言われている1).
この膝OA患者において経時的に大腿四頭筋(以下,四頭筋)の筋力が低下し,疾患自体の経過に影響を与えるであろうことは古くから知られており2),このため日常診療における保存療法のなかでも四頭筋の筋力強化の重要性は常に強調されてきた.しかしながら,なぜ膝OA患者において四頭筋筋力が低下し,これが疾患の予後にどのように影響するのか,また四頭筋筋力が回復,あるいは増強するとどのような効果が膝関節にもたらされるのか,さらに具体的にはどのようなトレーニング方法が望ましいのか,などの点については必ずしも明らかではない.
本稿ではこれらの点について文献的な検討を加えて述べる.
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