Japanese
English
増大特集 新・リハビリテーション技術
疾患編
小脳性失調症:治療的電気刺激
Therapeutic electrical stimulation for patients with cerebellar ataxia.
山口 明
1
,
養老 栄樹
1
,
熊井 初穂
1
,
日野 創
1
,
千葉 有
1
,
田里 博
2
,
石川 賢司
2
Akira Yamaguchi
1
,
Eiju Yoro
1
,
Hatsuho Kumai
1
,
Hajime Hino
1
,
Yu Chiba
1
,
Hiroshi Tasato
2
,
Kenji Ishikawa
2
1国立精神・神経センター武蔵病院
2株式会社ユニメック
1National Center Hospital for Mental, Nervous, and Muscular Disorders, NCNP
2Yunimec, Co
キーワード:
小脳性失調症
,
低周波刺激
,
姿勢制御
Keyword:
小脳性失調症
,
低周波刺激
,
姿勢制御
pp.1215-1218
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109928
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
小脳性運動失調症に対するリハビリテーション技術の応用として重錘,靴型装具,短下肢装具などが開発され,ある程度の効果をあげ,臨床的にも用いられている1-3).小脳性運動失調の動作障害に対しては,固有感覚受容器への刺激の強化を図り,筋紡錘からの感覚であるIa感覚ニューロンのフィードバック機構を強化し,神経・筋における応答を促通させる治療刺激が行われている.
われわれは,従来より小脳性失調症状の動作障害に対して膝の運動の制御の目的から,膝装具に取り組んできた.さらに,膝近傍大腿四頭筋に対して低周波電気刺激を加えると膝単関節運動の測定異常・反復運動障害が減少する傾向があることに着目し,電気刺激が小脳性運動失調の動作に与える影響について検討してきた.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.