特集 システムとしての姿勢制御—メカニズムの解明から臨床応用まで
随意的姿勢制御戦略—随意的な身体重心位置移動の制御メカニズムと理学療法
冨田 洋介
1
Yosuke TOMITA
1
1高崎健康福祉大学保健医療学部理学療法学科
キーワード:
上肢リーチ
,
運動制御
,
姿勢制御
,
重心移動
,
バイオメカニクス
Keyword:
上肢リーチ
,
運動制御
,
姿勢制御
,
重心移動
,
バイオメカニクス
pp.275-282
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202971
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Point
●ヒトは静止立位保持においても全身の関節が協調的に作用することで身体重心位置のわずかなゆらぎを生み出している
●随意的に身体重心位置を移動した後に運動を停止するには,まず力学的な安定性を一時的に低下させ,力学的安定性を再獲得する必要がある
●上肢リーチ課題は指先位置の制御と身体重心位置の制御の両者を要するため,機能的な運動制御をトレーニングする課題として有用となる
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