Japanese
English
実践講座 クリニカルパスの効果的運用4
頭部外傷
clinical pathways for the rehabilitation of traumatic brain injury.
菅谷 睦
1
,
石田 暉
1
Mutsumi Sugaya
1
,
Akira Ishida
1
1国立循環器病センター内科脳血管部門
1Cerebrovascular Division, Department of Medicine, National Cardiovascular Center
キーワード:
クリニカルパス
,
頭部外傷
,
多様性
Keyword:
クリニカルパス
,
頭部外傷
,
多様性
pp.970-976
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100909
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はじめに
頭部外傷のクリニカルパスの効果的運用というテーマが与えられている.その直接的な解答を提示することは困難というのが,実際のところである.このテーマそのものというより,“このテーマについて考察すること自体がもたらすもの”という視点で検討していきたい.
頭部外傷患者を型にはめて捉えよういう発想そのものが,あまり適当なものではないのではないかと考えられる.さまざまな面で,頭部外傷は多様性を持っている.出血の部位のみでなく,受傷機転によってさまざまな部位に損傷を来す.頭部CT所見から推定される以上に広範囲にわたる障害がみられることも,けっして稀ではない.また,頭部のみならず,四肢体幹にもさまざまな外傷を伴う症例が多々みられる.
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