Japanese
English
講座 中枢神経の可塑性
2.非侵襲的脳機能評価法
Noninvasive evaluation of brain function.
米倉 義晴
1
,
定藤 規弘
2
Yoshiharu Yonekura
1
,
Norihiro Sadato
2
1福井医科大学高エネルギー医学研究センター
2岡崎国立共同研究機構生理学研究所
1Biomedical Imaging Research Center, Fukui Medical University
2National Institute of Physiological Sciences
キーワード:
脳機能画像
,
脳賦活検査
,
ポジトロン断層画像(PET)
,
磁気共鳴画像(MRI)
Keyword:
脳機能画像
,
脳賦活検査
,
ポジトロン断層画像(PET)
,
磁気共鳴画像(MRI)
pp.627-631
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109806
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はじめに
脳機能には,分化と統合という二つの重要な特徴がある.脳機能の可塑的変化を考えるうえで両者の関連がきわめて重要であり,神経活動の空間的な分布をヒトの脳で非侵襲的に観測する脳機能画像の役割が注目される.ポジトロン断層画像(positron emission tomography;PET)や磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging;MRI)などの非侵襲的脳機能画像法が登場し,高次脳機能の研究における重要な手法となっている.これらの手法を用いた最近の研究では,感覚脱失や損傷を受けた脳における機能の再構築に関する詳細な情報が得られるようになってきた.
本稿では,非侵襲的脳機能画像法の概要と脳機能の可塑的変化に関する最近の知見を紹介する.
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