Japanese
English
特集 体幹機能の評価と訓練
評価と訓練―腰痛症
Evaluation of the trunk function and its restoration: Low back pain.
李 俊熈
1
Joon-Hee Lee
1
1自治医科大学リハビリテーションセンター
1Rehabilitation Center, Jichi Medical School
キーワード:
腰痛
,
筋力
,
機能回復
,
運動療法
Keyword:
腰痛
,
筋力
,
機能回復
,
運動療法
pp.601-606
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109802
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はじめに
腰痛について工場や病院の職員および主婦を対象にアンケート調査してみると,全2,301名のうち腰痛で困ったことのある例は1,584名,69%という結果が得られ,その頻度が非常に高いことが再認識された16).腰痛患者に対して腰痛体操などが処方される機会は多いが,「とりあえずリハビリテーションを」,「他にすべきことがないからリハビリテーションを」といった処方が現実になされていることもあるようだ.しかし,腰痛患者に対するリハビリテーションの主眼は,疼痛の治療・除去にのみ向けられるべきではなく,あくまで患者の体幹機能の向上,そしてquality of life;QOLの改善に向けられるべきであろう19,29).体幹機能は,主観的な訴えである痛みと異なり,客観的な指標であり,それが改善すれば,自ずと疼痛の軽減も得られると考えられる.本稿ではその評価方法と訓練の実際を紹介したい.
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