Japanese
English
特集 体幹機能の評価と訓練
機能解剖―臨床的見地よりみた諸相
Functional anatomy of the human trunk on the clinical point.
冬木 寛義
1
Hiroyoshi Fuyuki
1
1東京医科大学病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokyo Medical University Hospital
キーワード:
体幹
,
解剖学
,
キネジオロジー
Keyword:
体幹
,
解剖学
,
キネジオロジー
pp.595-600
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109801
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はじめに
理学療法や作業療法の処方や実施にあたって,直接の効果器である上肢や下肢の障害に対しては比較的緻密な把握と対応がなされているが,体幹へのアプローチはどちらかと言えばグローブな認識によってなされているようである.これは四肢に比べ体幹の機能がimpairment levelとして評価し難く,訓練手技などにおいて単に体幹という一つの大雑把な単位や要素として扱われがちな側面があるためと思われる.しかしながら,機能的な体幹を得ることはさまざまなパフォーマンスを向上させるための基本であり,この点で体幹機能を正しく理解し,評価することが求められる.
体幹は頭,頸,胸,腹に分けられる.本稿では脊椎,胸郭,体幹筋に関して,リハビリテーションの臨床上有用と思われる基礎的な機能解剖,キネジオロジーのいくつかについて述べたい.
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