Japanese
English
短報
健常成人女性における体幹と体幹以外の筋力との関係
Correlation between the Trunk and the Other Muscle Strength in Normal Female Volunteers.
李 俊凞
1,2
,
寺岡 志
3
,
大久保 利彦
1
,
金子 健司
1
,
星野 雄一
2
Joon-Hee Lee
1,2
,
Hitoshi Teraoka
3
,
Toshihiko Okubo
1
,
Kenji Kaneko
1
,
Yuichi Hoshino
2
1自治医科大学リハビリテーションセンター
2自治医科大学整形外科
3福田心臓消化器内科医院
1Rehabilitation Center, Jichi Medical School
2Department of Orthopaedics, Jichi Medical School
3Fukuda Clinic of Heart and Digestive Disease
キーワード:
腰痛
,
筋力
,
等運動性運動
Keyword:
腰痛
,
筋力
,
等運動性運動
pp.265-266
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108928
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- Abstract 文献概要
はじめに
体幹筋力測定は腰痛患者の機能評価の一つとして広く施行されているが,実際に各患者を評価する際には注意が必要である.なぜなら,体幹筋力が健常例より低下していることが必ずしも体幹筋に特異的な機能不全を示しているとは言えないからである1).
体幹筋力の測定と同時に膝の筋力も測定してみると,筆者らが対象とした腰痛例では体幹のみならず,膝の筋力も低下していた2).さらに,体幹と膝の筋力は相関関係が認めちれたことから,体幹の筋力が弱い例では膝の筋力も弱いことが示され,体幹筋に特異的な筋力低下ではなく,全身性の筋力低下の可能性が示唆された3).
しかし,体幹と膝の筋力だけでは全身性の筋力低下かどうかは判断できず,上肢を含めた他の筋力との比較が必要となるであろう.その際には健常例において,体幹と体幹以外の筋力との関係がデータベースとして必要となる.
この研究の目的は,体幹と体幹以外の筋力に関して,健常例における基礎的データを得ることである.
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