Japanese
English
誌上シンポジウム 慢性腰痛症の保存的治療
慢性腰痛症に対する運動療法と効果
Back Exercise for the Management of Chronic Low Back Pain
酒井 義人
1
Yoshihito Sakai
1
1名古屋大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagoya University School of Medicine
キーワード:
腰痛
,
low back pain
,
運動療法
,
therapeutic exercise
,
近赤外分光法
,
near-infrared spectroscopy
,
NIRS
Keyword:
腰痛
,
low back pain
,
運動療法
,
therapeutic exercise
,
近赤外分光法
,
near-infrared spectroscopy
,
NIRS
pp.35-40
発行日 2010年1月25日
Published Date 2010/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101659
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慢性腰痛症における運動療法については,今日エビデンスの高い治療法として認識されつつある.しかしその主たる目的が筋力増強と体幹可SAK01性の改善であるものの,すべての腰痛に対して有効であるわけではなく,運動療法のよい適応となる腰痛については報告が少ない.本稿では腰背筋酸素動態に注目し,近赤外分光法を用いて筋酸素化を評価し,腰痛を腰椎屈曲,伸展による誘発の違いから分類し,筋血流改善の点から運動療法の効果について論じた.前屈障害型腰痛において運動療法後の筋酸素化が良好なものは治療成績も良好であり,このような腰痛には運動療法のよい適応となる.
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