書評
二木 立 著―幻想の「抜本改革」を超えて 21世紀初頭の医療と介護
藤谷 順子
1
1東京都リハビリテーション病院
pp.312
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109733
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わかりやすく頭に知識が入って,かつ元気が出る,医療関係者必読の好著
なぜ「21世紀初頭の」か?それは,科学的に予測できる範囲が5-10年だから.どうやって予測するのか?近い将来に影響を及ぼす「すでに起こっていること」を複眼的に分析することから.
上記のようなコンセプトで,医療改革や介護保険関連で,ここ1年半に著者が発表した論文,あるいはインタビュー記事など13論文を収録している.それぞれに「分析と予測」が含まれている点は共通しており,個々の論文の発表の場と,想定する読者(看護婦向けのメッセージ,介護福祉士,リハビリテーション科医向けのメッセージもある.)が異なっていたため,焦点が明確で,読みやすくなっている.
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