書評
池上直己・福原俊一・下妻晃二郎・池田俊也 編―臨床のためのQOL評価ハンドブック
高久 史麿
1
1自治医科大学
pp.319
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109735
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2001年4月に池上直己,福原俊一,下妻晃二郎,池田俊也の4氏の編集による『臨床のためのQOL評価ハンドブック』が医学書院から刊行された.患者のQOLという言葉が医療の現場で使われるようになってから久しいが,QOLがkey wordのような形で使われることが多く,その定義は必ずしも明確なものではなかった.QOLを問題にするならば,当然その評価が必要であり,現在国際的,国内的に広く用いられている評価方法が存在しているが,臨床家の多くは評価の尺度として有名なSF-36などについてもあまり知識がなく,漠然とした概念でQOLという言葉を使っているのが現状である.
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