特別寄稿
21世紀初頭の医療改革と民間病院の役割―幻想の「抜本改革」から着実な部分改革と自己改革へ(後編)
二木 立
1,2
1日本福祉大学
2日本福祉大学社会福祉学部
pp.308-312
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100592
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医療者自身が取り組むべき,自己改革と制度の部分改革―私の価値判断1,4)
最後に,第3のシナリオ(公的医療費の総枠拡大)実現のための医療者の自己改革と制度の部分改革について,私の価値判断とその根拠を述べる.私は,個々の医療機関レベルでの自己改革と,個々の医療機関の枠を超えたより大きな改革とに区別して,改革を提起している.
1.個々の医療機関レベルでの3つの自己改革
まず,個々の医療機関レベルの自己改革として,①個々の医療機関の役割の明確化,②医療・経営両方の効率化と標準化,③他の保健・医療・福祉施設とのネットワーク形成,または保健・医療・福祉複合体化の3つが必要である.
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