シネマ解題 映画は楽しい考える糧[24]
「デスノート・ザ・ラストネーム」
浅井 篤
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部生命倫理学分野
pp.469
発行日 2009年6月15日
Published Date 2009/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101715
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「正義の殺人」は存在しうるか
私は原作の漫画も読んでいないし第一作も観ていませんが,今回は「デスノート・ザ・ラストネーム」をご紹介します.細かい人間関係や経緯は理解していないのでご了承ください.「死神なんかいない」といってしまっては話が終わってしまうので,そこは目をつぶりましょう.
「デスノート」は死神が地上に落としたノートで,そこに名前を書かれると死んでしまうという恐ろしい代物です.夜神月という正義感の強いエリート大学生がノートを手に入れ,そこに名前を書きこむことで凶悪犯を次々に殺し彼が理想とする社会をつくり上げようとします.社会は彼のことを「キラ」と呼ぶようになりました.キラ擁護の気運も高まり,本作品では第二,第三のキラも登場します.
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