Japanese
English
実践講座 在宅医療に役立つ知識
5.ストーマ・胃瘻
Stoma and Percutaneous Endoscopic Gastrostomy.
木村 知行
1
,
宮野 佐年
1
,
渡邉 修
1
,
鈴木 裕
2
,
猪飼 哲夫
3
Chikou Kimura
1
,
Satoshi Miyano
1
,
Shu Watanabe
1
,
Yutaka Suzuki
2
,
Tetsuo Ikai
3
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション科
2東京慈恵会医科大学外科学第2
3東京都リハビリテーション病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, The Jikei University School of Medicine
2Department of Surgery Ⅱ, The Jikei University School of Medicine
3Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
キーワード:
ストーマ
,
皮膚合併症
,
内視鏡的胃瘻造設術
,
経腸栄養
Keyword:
ストーマ
,
皮膚合併症
,
内視鏡的胃瘻造設術
,
経腸栄養
pp.565-571
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109252
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はじめに
ストーマとは,ギリシャ語で「口」を意味しており,便が排泄される消化器系ストーマと尿が排泄される尿路系ストーマに分けられる.消化器系ストーマは,ストーマを作る腸管の位置により便の性状が異なる.
胃瘻は,1853年にSedillotが初めて開腹によって行ったが,現在一般的に行われている経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy;PEG)の歴史は比較的新しく,文献では,1980年のJournal of Pediatric Surgeryに,GaudererとPonskyが“Gastrostomy without laparotomy:A percutaneous endoscopic technique”と題する論文1)で発表したのが最初である.
本稿では,在宅医療で問題となりやすい合併症に対する処置のポイントを中心に述べる.
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