Japanese
English
特集 消化器外科領域におけるメタリックステント
食道疾患に対するメタリックステント
食道気管支瘻に対するステント治療
Endoscopic insertion with a metallic stent for esophago-bronchial fistula
嶋尾 仁
1
,
森瀬 昌樹
1
,
堤 修
1
,
榊原 譲
1
,
比企 能樹
1
,
柿田 章
2
Hitoshi SHIMAO
1
1北里大学東病院消化器外科
2北里大学医学部外科
キーワード:
食道気管支瘻
,
内視鏡的胃瘻造設術
,
膜付きステント
Keyword:
食道気管支瘻
,
内視鏡的胃瘻造設術
,
膜付きステント
pp.1399-1402
発行日 1997年11月20日
Published Date 1997/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903024
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進行食道癌のうち,食道気管支瘻を伴った症例は治療に難渋する.経口摂取は呼吸器系の合併症を併発しやすく,また臨床上からも咳嗽が著しいため不可能である.食道一気管・気管支瘻の瘻孔閉鎖目的としては,self-expanding metallic stentで膜付きのものが開発され,挿入操作が簡便になってきた.ステント挿入例の経口摂取改善期間は7例の平均では3.7か月であり,経口摂取可能であった5例だけでみると平均5.2か月(2.5〜8.5か月)である.予後は平均4.3か月(0.5〜9か月)であった.留置後の経口摂取のみでは不十分であるため,在宅導入をはかるためにはper-cutaneous endoscopic gastrostomy(PEG)の併用が有効でありかつ必須であると思われる.
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