Japanese
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実践講座 在宅医療に役立つ知識
3.尿失禁
Urinary Incontinence.
中内 浩二
1
Koji Nakauchi
1
1東京都老人医療センター泌尿器科
1Department of Urology, Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital
キーワード:
機能性尿失禁
,
脳血管障害
,
痴呆
Keyword:
機能性尿失禁
,
脳血管障害
,
痴呆
pp.371-376
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109210
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はじめに
介護保険の導入に伴い,高齢者のみならず周囲の人々も在宅医療に関わる機会が多くなると考えられる.高齢者では,意識,知能,情緒および行動の障害により起こる機能性尿失禁が重要となるが,寝たきりや痴呆など高度の心身障害が多い在宅医療の対象者では特にこの点が強調される.機能性尿失禁の考え方は,高齢者の増加に伴い,尿失禁の診療が内科・精神科の領域にまで広がったものとも言えよう.そこで,本稿では機能性尿失禁を主体として話を進めることにするが,高齢者では下部尿路の疾患や神経因性膀胱も多く,重要であり,これらについても必要最小限で触れることにする.
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