Japanese
English
特集 筋力とその評価
体幹の筋力と評価
Muscle Strength and Evaluation of The Trunk.
田中 正一
1
Shoichi Tanaka
1
1門司労災病院リハビリテーション診療科
1Department of Rehabilitation Medicine, Moji Rosai Hospital
キーワード:
体幹筋力
,
等運動性運動
,
正常値
Keyword:
体幹筋力
,
等運動性運動
,
正常値
pp.211-216
発行日 1994年3月10日
Published Date 1994/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107567
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はじめに
体幹筋力の評価方法として徒手筋力検査や静的(等尺性)運動(表1),動的運動(表2)の筋力測定が行われている.近年になり,動的運動での筋力測定の認識が高まり,測定機器も各社より開発されている.体幹等運動性機器としてCybex Back Testing System,体幹伸展屈曲(trunk extension-flexion;TEF),体幹回旋(torso rotation;TR),体幹の挙上(lifting,LIFTASK)に対応する機器(Cybex社),体幹屈伸運動専用機器のKIN/COM(Chatteck社),Biodex(Biodex社),LIDO(Loredan Biomedical社)がある.最近,Isostation B-200(Isotechnologies社)が開発され,等慣性(isoinertial)あるいは,等抵抗性(isoresistive)4)運動の筋力も測定でき,一台で3方向(体幹屈伸,回旋,側屈)の運動が測定可能とされている.
体幹の等運動性運動における循環動態の安全性5,6)は確認されているが,等運動性機器の使用上の技術的な問題点,較正,モーメントアーム,重力補正,患者の固定,運動軸の取り方,運動可動域,運動の仕方や計測の信頼性や妥当性の問題も指摘されている1).
本論文では体幹筋力の測定方法,正常値,疾患と測定結果の報告について述べる.
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