Japanese
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特集 スポーツ医学―最近の話題
障害者スポーツ―最近の話題
Current Topics of Sports for Disabled.
田川 豪太
1
,
加藤 美穂
2
,
伊藤 利之
1
Gota Tagawa
1
,
Miho Katou
2
,
Toshiyuki Ito
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
2障害者スポーツ文化センター横浜ラポールスポーツ課
1Yokohama Rehabilitation Center
2Yokohama Rapport
キーワード:
統合化
,
重度障害者
,
体系化
Keyword:
統合化
,
重度障害者
,
体系化
pp.37-42
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108876
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はじめに
『最近,脊髄損傷者などの起立できない人たちも,仲間が集まり「チェアスキー」と呼ぶ器具をつくり,雪上に出てチェアでスキーを楽しんでいる.1)』
これは15年前に本誌に掲載された「身体障害者スポーツの現状」(藤原進一郎:総合リハ11:339-343,1983)の一文である.1998年3月に行われた長野パラリンピックの女子滑降で,大日方邦子選手が最新のチェアスキーを用いて日本初の金メダルに輝いたことを考えると,まさに隔世の感がある(図1).実際,この15年間で障害者スポーツを取り巻く環境は大きく変化した.
そこで本論では,この藤原論文と現在の状況の対比を中心に,障害者スポーツの最近の話題について述べてみたい.なお以下の文中において,○印で示したものは藤原論文の引用,あるいは藤原論文の記述を筆者が要約したものとし,●印で示したものは,藤原論文の記述と対比して現在の状況を述べたものとする.
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