Japanese
English
特集 脳血管障害者と地域生活
スポーツ・レクリエーション
Sports Recreation for Stroke Patients.
宮地 秀行
1
,
田川 豪太
2
,
伊藤 利之
2
Hideyuki Miyaji
1
,
Gota Tagawa
2
,
Toshiyuki Ito
2
1障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」スポーツ課
2横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rapport, Sports and Cultural Center for the Disabled
2Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
生涯スポーツ
,
仲間づくり
,
社会参加
,
自立生活
Keyword:
生涯スポーツ
,
仲間づくり
,
社会参加
,
自立生活
pp.1345-1350
発行日 1997年12月10日
Published Date 1997/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108544
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はじめに
近年の健康指向に伴い,高齢者の健康・生きがいづくりを目的としたスポーツ・レクリエーション活動への関心が高まっている.このようなスポーツ・レクリエーション活動の目標は,「生涯スポーツの獲得と定着」と考えられる.これは,脳血管障害者を対象とした場合も全く同様で,機能改善の期待やQOL向上といった面からも,生涯にわたって継続できるスポーツ・レクリエーションを見つけ,実践することは大変意義深い.しかし,脳血管障害者のリハビリテーション過程との関連を考えると,患者としての受動的な立場で,かつADLレベルの機能訓練しか受けていない障害者にとって,その後の地域生活のなかで,自立した個人として主体的に生涯スポーツ活動に参加するためには,多くの課題があると考えられる.
本稿では,脳血管障害者の「生涯スポーツ」を定着させるために考えられる課題を挙げ,それに対するプログラムの考え方や,指導上の留意点についてまとめると同時に,今後の展望について論じたい.
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