Japanese
English
研究と報告
思春期特発性側彎症患者の体力
Physical Fitness in Adolescent Patients with Idiopathic Scoliosis.
田辺 康二
1
,
楞田 眞弘
1
,
大野 博司
1
,
小田 省三
1
,
山口 淳
1
,
島田 恭光
1
,
村尾 仁
2
,
栗山 隆信
2
,
瀬本 喜啓
3
,
阿部 宗昭
3
Kouji Tanabe
1
,
Masahiro Kadota
1
,
Hiroshi Ohno
1
,
Syouzou Oda
1
,
Jun Yamaguchi
1
,
Yasumitsu Shimada
1
,
Hitoshi Murao
2
,
Takanobu Kuriyama
2
,
Yoshihiro Semoto
3
,
Muneaki Abe
3
1大阪医科大学附属病院リハビリテーションセンター
2大阪医科大学附属病院中央検査部
3大阪医科大学附属病院整形外科
1Rehabilitation Center, Osaka Medical College Hospital
2Clinical Laboratory, Osaka Medical College Hospital
3Department of Orthopedic Surgery, Osaka Medical College Hospital
キーワード:
特発性側彎症
,
不良姿勢
,
体力
,
自転車エルゴメータ
,
呼気ガス分析
Keyword:
特発性側彎症
,
不良姿勢
,
体力
,
自転車エルゴメータ
,
呼気ガス分析
pp.1183-1187
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108827
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はじめに
高度の脊柱変形が呼吸機能に及ぼす影響については多くの報告がある1,6,7,9,11,13).一般的に,60°以上のCobb角を有する重度側彎症では,呼吸機能障害をきたし,VO2maxが低下するとされている3,12).一方,Cobb角50°以下の思春期特発性側彎症を対象とした検討は少なく,Cobb角の程度により分けて比較検討した報告はさらに少なく,それら諸家の意見は一致していない4,8).脊柱変形が軽度であっても,ある程度以上の運動強度では呼吸機能の低下が顕性化され,peak VO2が低下する可能性が考えられる.
そこで本研究では,不良姿勢および軽度から中等度の特発性側彎症を有する思春期女子を対象に,肺機能検査および自転車エルゴメータによる漸増運動負荷試験を行い,peak VO2の面から体力について検討した.
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