スコープ
ドイツの職業リハビリテーション―ミュンヘン職業リハビリテーションセンターを見学して
武智 秀夫
1
1吉備高原医療リハビリテーションセンター
pp.1102-1104
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108812
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はじめに
今年6月末から7月始めにかけてアムステルダムで第9回ISPO(国際義肢装具連盟)世界大会があり出席した.その後,ミュンヘンを訪れ,効外のキルヒゼーオンにある職業リハビリテーションセンター(以下,職リハセンター)を見学した.
私はここを1986年7月に一度訪れたことがある.それは現在私が勤務している吉備高原医療リハビリテーションセンターがオープンする前の年であった.このセンターには隣接して国立吉備高原職業リハビリテーションセンターも同時にオープンし,連携して運営する必要があったためである.
それまで私は職業リハビリテーションには全くの門外漢であり,見学に当たって詳細は理解できなかった.今回は職業リハビリテーションについて少しは知識が増えていたので,大いに得る所があったように思う.とくにドイツの職業リハビリテーションとわが国のそれとは概念的に相違が大きいようである.ここではドイツの職業リハビリテーションのシステムについて紹介し,感じたことを述べてみよう.
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