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特集 装具―最近の話題
下肢装具;成人―カーボン製下肢装具と継手付プラスチック短下肢装具
Carbon fiber reinforced plastic leg orthosis and ankle foot orthosis with ankle joint.
牧野 健一郎
1
,
和田 太
1
,
蜂須賀 研二
1
Kenichiro Makino
1
,
Futoshi Wada
1
,
Kenji Hachisuka
1
1産業医科大学リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health Japan
キーワード:
カーボン製下肢装具
,
プラスチック短下肢装具
,
継手
Keyword:
カーボン製下肢装具
,
プラスチック短下肢装具
,
継手
pp.919-924
発行日 2005年10月10日
Published Date 2005/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100190
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はじめに
リハビリテーション医学において装具療法は,安静・固定,免荷や変形の予防・矯正,運動の代償などを主たる目的として利用されてきたきわめて有用な治療手段の一つである.下肢装具もこれらの目的のためさまざまな改良が加えられてきたが,近年の成人下肢装具における大きな流れとして,材料面の変化と歩行解析を取り入れた新たな装具デザインの登場がある.
装具の材料としては,従来の金属・皮革が中心であったものからプラスチックが広く用いられるようになって久しいが1),近年はより軽く,強度も高い特性を活かしたカーボン樹脂製の装具が注目されている.また,3次元動作解析を用いた歩行分析の結果より,主に脳卒中を対象とした継手付短下肢装具の処方が増えてきている.
本稿ではこの2点について解説する.
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