Japanese
English
研究と報告
プラスチック短下肢装具2,3の工夫
Some Devices of Plastic SLB.
小塚 直樹
1
,
田原 弘幸
1
,
高松 鶴吉
1
,
有薗 秀昭
2
Naoki Kozuka
1
,
Hiroyuki Tahara
1
,
Tsurukichi Takamatsu
1
,
Hideaki Arizono
2
1北九州市立総合療育センター
2有薗製作所
1Kitakyushu Sogo Ryoiku Center.
2Arizono Seisakusho (Arizono Orthopedic Supplies Company).
キーワード:
プラスチック短下肢装具
,
脳性麻痺児
Keyword:
プラスチック短下肢装具
,
脳性麻痺児
pp.939-943
発行日 1985年12月10日
Published Date 1985/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105505
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はじめに
装具の領域において,とりわけ短下肢装具(以下SLBと略す)における最近の動向は,生理的な足部,足関節の運動に近づけると言う前提条件のもとに軽量化,簡便化という方向に目が向けられ,材質の面から見てもプラスチックに広い用途が求められている.しかし,プラスチックSLBは一方では矯正力が弱く,痙性麻痺を主体とする脳性麻痺児(以下CP児と略す)には,そのままでは適用しがたく,既存のそれは,主として弛緩性麻痺足に限られている.しかし,特に児童では靴型の装具は重たいばかりでなく,学校生活での靴のはきかえなど日常生活上での制約も多く,その使用は児童にとって十分満足できるものとはなっていない.今回,私達は既存のプラスチックSLBに対して2,3の工夫を施し,CP児の持つ足部,足関節を含む下肢の生理的,運動学的な問題を整理し,実際に使用しうる装具の考案を行ったので報告したい.
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