Japanese
English
調査
通所施設の種類別効果について―共通基準による施設間評価の試み
Trial Evaluation Standard to Differenciate the Effects According to the Types of Visiting Facilities.
千葉 哲也
1
,
坂本 直子
1
,
山田 幸子
1
,
山口 潤子
1
,
大池 一彦
2
,
雨宮 弘仁
3
,
熊谷 優子
3
,
西野 歩
4
,
貝淵 正人
5
,
岩崎 正人
6
Tetsuya Chiba
1
,
Naoko Sakamoto
1
,
Sachiko Yamada
1
,
Junko Yamaguchi
1
,
Kazuhiko Oike
2
,
Kouji Amemiya
3
,
Yuko Kumagai
3
,
Ayumi Nishino
4
,
Masato Kaifuchi
5
,
Masato Iwasaki
6
1日産厚生会玉川病院リハビリテーション科
2成城ケアセンター
3高齢者センター新樹苑
4社会医学技術学院作業療法学科
5桑名病院リハビリテーション部
6フレンズケアセンター
1Department of Rehabilitation, Nissan Koseikai Tamagawa Hospital
2Seijou Care Center
3Elderly People Center Shinjuen
4Department of Occupational Therapy, Japanese School of Technology for Social Medicine
5Department of Rehabilitation, Kuwana Hospital
6Friends Care Center
キーワード:
通所施設
,
共通評価
,
通所効果
Keyword:
通所施設
,
共通評価
,
通所効果
pp.487-494
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108665
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はじめに
デイケアやデイサービス,保健所の機能訓練事業など,高齢者の通所施設は少しずつであるが増えてきている.
世田谷区は人口78万人,高齢者は11万人であるため,在宅生活を支える通所施設の重要性は高い.高齢者の通所施設は,デイサービスが20施設,保健所のリハビリテーション教室が5つ,出張リハビリテーション教室約15か所,デイケアが3か所,その他の通所施設が2つあり,多人数が通所している.これら多種多数の施設は,独自性を持つとともに積極的に活動を行っているが,若干の施設で連絡会があるのみで連携がうまくとれているとはいえない.
利用者の通所に対する目的は年齢や身体機能によりさまざまである.種類や内容の異なる施設を自分の目的に合わせて選択することが可能になれば有用である.また,利用者の心理,身体状況に合わせ,他施設への移動,重複利用を考えられるようになれば,各種施設間の連携はさらに重要となってくるであろう.
そこで,1991年に世田谷区内の通所に関わる常勤,非常勤の指導員,理学療法士(PT),作業療法士(OT)の有志により,月1回,通所に関する問題点などを話し合う「通所研究会」を発足した.さまざまなテーマで会を進めるなか,各施設に共通の基準がなく,利用者のとらえかたが各々異なっており,連携を阻害する原因の1つになっていることがわかってきた.
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