Japanese
English
◆研究と報告
行動変容技法を用いた着衣障害改善への試み
A study : improvement in dressing with the help of behavior modification
菅原 光晴
1
,
西野 歩
1
,
貝淵 正人
1
,
佐藤 純
1
,
米本 恭三
1
Mitsuharu Sugawara
1
,
Ayumi Nishino
1
,
Masato Kaifuchi
1
,
Jun Sato
1
,
Kyozo Yonemoto
1
1東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, The Daisan Hospital, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
着衣障害
,
高次神経障害
,
行動変容技法
Keyword:
着衣障害
,
高次神経障害
,
行動変容技法
pp.527-535
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
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- サイト内被引用 Cited by
要旨:我々は,多彩な高次神経障害を伴い,日常生活動作において重篤な着衣障害を有した右片麻痺一症例を経験した.その症例が有する着衣障害に対し目印の導入,動作過程の細分化,モデリング,言語的指示などの種々の訓練を行ったが有効な効果は得られなかった.そこで着衣動作を阻害するさまざまな要因に対するアプローチのみならず,比較的自立度の高い着衣行為の最終段階から徐々に介助量を減らす行動変容技法を試みたところ改善することができた.
片麻痺患者の着衣動作を再獲得する場合,着衣動作を阻害する要因に対するアプローチが行われるが,患者ができる段階から開始する方法も有効な手段と考えられた.
Copyright © 1996, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.