特集 病棟看護師必携! 一冊まるごと 退院支援
4 壁を越える
施設間の壁を越える―地域連携を推進する長崎OPTIMの試み
吉原 律子
1
1長崎がん相談支援センター
pp.105-109
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101633
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緩和ケア普及のための地域プロジェクト
厚生労働省は2008年から日本の緩和ケアのモデル地域を作ることを目的に、「緩和ケア普及のための地域プロジェクト(OPTIM)」(右囲み参照)を開始した。長崎市は全国4つのモデル地域のひとつとして、長崎市医師会を中心に「長崎がん相談支援センター(以下:センター)」を設置し、地域のがん診療連携拠点病院(以下:拠点病院)、緩和ケア病棟をもつ病院、一般病院、診療所、訪問看護ステーション、薬局そして介護事業所などと連携してプロジェクトに取り組んでいる。筆者は、センターの専任看護師(前職は訪問看護ステーション看護師)として関連機関へ直接介入している。
OPTIMのスタートにあたり、病院と在宅がシームレスに連携するために、センターと協働する「OPTIM・コアリンクナース」を立ち上げた。コアリンクナースは各病院看護部等から参加した合計35名(緩和ケア認定看護師、地域連携室や退院調整部門の看護師、診療所看護師、訪問看護師、行政保健師)で構成され、定期的にミーティングを開き、フィールドを超えて活動している。
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