Japanese
English
症例報告
傍正中視床・中脳梗塞の理学療法を経験して―Castaigne症候群の1例から
Rehabilitation for Unilateral Paramedian Thalamic and Midbrain Infarcts: A Case Report.
江口 靖彦
1
,
中島 雪彦
2
,
下園 孝治
2
,
渡邊 進
2
,
山永 裕明
2
Yasuhiko Eguchi
1
,
Yukihiko Nakashima
2
,
Koji Shimozono
2
,
Susumu Watanabe
2
,
Hiroaki Yamanaga
2
1熊本リハビリテーション学院理学療法学科
2熊本機能病院総合リハビリテーション部
1Department of Physical Therapy, Kumamoto College of Rehabilitation
2Department of Rehabilitation, Kumamoto Kinoh Hospital
キーワード:
傍正中視床・中脳梗塞
Keyword:
傍正中視床・中脳梗塞
pp.483-486
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108664
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はじめに
視床の脳血管障害は臨床ではしばしば経験するが,その臨床症状が多彩を極めることに大きな特徴がある.なかでも,傍正中視床・中脳梗塞は,意識障害・眼球運動障害・痴呆をトリアスとして,その他さまざまな臨床症状を呈する疾患である.Castaigneら1,2)の報告以降,本疾患に関して論文も数多く発表されているが,主にmedicalな観点からの報告が多く,リハビリテーション的観点からのものはこの10年間で1件3)しか見受けられなかった.
今回,われわれは,傍正中視床・中脳梗塞と診断された症例のリハビリテーションを経験したので,その臨床症状とリハビリテーション施行上の問題点を中心に報告する.
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