特集 医療施設間連携の芽生え
医療施設間の連携を阻むもの
西 三郎
1
1国立公衆衛生院衛生行政学部
pp.819-821
発行日 1978年10月1日
Published Date 1978/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206666
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医療施設間の連携の必要性,重要性は古くより認められ,また実際の診療のなかでは,私的,非制度的ではあったが,個人的な努力により広く実施されている.しかし,最近になり,連携の重要性が再確認され,また,その実態の報告をみると,私的,非制度的ではあっても,地域的,組織的な形での努力の結果が多くみられている.このことは,医療施設間の連携が,私的,個人的な努力から,地域的,組織的な努力に移行し,さらに広く普及していくたあにも,制度のなかに,この連携の仕組が組込まれることの必要があることを示しているものといえる.ここでは,制度面での連携を阻むことを中心としてまとめてみよう.
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