Japanese
English
特集 リハビリテーション医学の基礎―体力
体力の概念と評価
The Generalized Notion and Evaluation of Physical Fitness.
大西 祥平
1
Shohei Onishi
1
1慶應義塾大学スポーツ医学研究センター
1Sports Medicine Research Center, Keio University
キーワード:
フィットネス
,
身体活動量
Keyword:
フィットネス
,
身体活動量
pp.409-412
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108653
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健康を維持・増進し,疾病予防のための体力とは
平成7年度国民栄養調査結果(厚生省)1)から栄養素等の摂取状況をみると,炭水化物が減少傾向にあるのに対して,動物性たんぱく質,動物性脂質は依然増加傾向にある.さらに,エネルギー摂取量に占める脂質エネルギー比率も増加傾向にあり,特に20~40歳では適正比率の25%を越え,さらに30%をも越えてしまっている.また,運動習慣のある者は,男性26.6%,女性22.3%で,とくに20~30歳代女性では低率となっている.
このような状況は3大死因の第2位,第3位である心疾患と脳血管疾患による死亡数が全く減少していないことの重要な原因でもあろう.また,死亡数は平成9年度91万7,000人で,平成8年より2万1,000人増であり,死亡率(人口千対)が7.4と増えていることの結果をもたらしているとも言える.
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