特集 小児科医に求められるスポーツ医学の知識
1.小・中学生の身体活動の現状と問題点
-――身体活動量とスポーツ活動の観点から
可西 泰修
1
,
鎌田 浩史
1,2
,
渡邊 將司
3
,
白木 仁
4
1筑波大学医学医療系整形外科
2筑波大学附属病院つくばスポーツ医学・健康科学センター
3茨城大学教育学部
4筑波大学体育系
キーワード:
身体活動量
,
スポーツサンプリング
,
小学生
,
中学生
Keyword:
身体活動量
,
スポーツサンプリング
,
小学生
,
中学生
pp.1077-1083
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002305
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遊びを通した運動やスポーツを楽しむ時間は,心身の健全な発育発達のために重要である.本稿では小・中学生の年代における身体活動の量的な観点および内容に着目し,現在の子どもたちの実態を確認した.わが国の小・中学生の運動習慣は二極化の状態が続いており,世界と共通して,日常生活における中高強度の身体活動量が不足していると示唆される.加えて,スポーツ活動を行っている者に着目すると,小学生の時期から1つの種目しか行っていない者が多く,中学生の時期からより専門化の傾向がみられている.これらより,小・中学生における身体活動においては,強度を考慮した適切な量と,内容の充実とバランスが重要であると考えられる.
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