Japanese
English
特集 リハビリテーションにおける電気生理学
運動単位数推定法
Motor Unit Number Estimation Techniques.
正門 由久
1
,
永田 雅章
1
,
近藤 健
1
,
千野 直一
1
Yoshihisa Masakado
1
,
Masa-aki Nagata
1
,
Ken Kondo
1
,
Naoichi Chino
1
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
運動単位数推定値(MUNE)
,
運動単位
,
頸髄損傷
,
電気生理学的方法
,
spike-triggered averaging
Keyword:
運動単位数推定値(MUNE)
,
運動単位
,
頸髄損傷
,
電気生理学的方法
,
spike-triggered averaging
pp.407-413
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108100
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はじめに
筋を支配する運動単位数を生体から計測することは不可能であり,組織化学的方法によって,その運動単位数は屍体から測定されていた1,2).一方,電気生理学的にも運動単位数推定値(Motor unit number estimation;MUNE)の計測方法が提案されている.MUNE計測は,神経伝導検査や針筋電図などの広く臨床で用いられている電気生理学的検査と同様に,近年,各種の方法が報告され,臨床応用が模索されている.MUNE計測によって加齢あるいは神経筋疾患における筋力低下の病態解明,さらにその進行や回復過程における予測,評価に不可欠な情報が得られると考えられる.
本稿では,現在までに報告されているMUNE計測に関する電気生理学的方法について概観する.そのなかでもわれわれが行っている方法について説明し,今後のMUNE計測の利用法を探りたい.
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