Japanese
English
研究と報告
小径2連コイルによる腕神経叢近位部の磁気刺激
Magnetic Stimulation of the Brachial Plexus and the Cervical Nerve Roots with a Small Twin-coil.
江口 清
1
,
藤井 泰
1
,
鈴木 英二
1
,
小宮山 剛平
1
,
岨 康二
1
,
間嶋 満
1
,
近藤 徹
1
Kiyoshi Eguchi
1
,
Hiroshi Fujii
1
,
Eiji Suzuki
1
,
Gouhei Komiyama
1
,
Kouji Sowa
1
,
Mitsuru Majima
1
,
Toru Kondo
1
1埼玉医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Saitama Medical School
キーワード:
磁気刺激
,
小径2連コイル
,
M波腕神経叢
,
頸髄神経根
Keyword:
磁気刺激
,
小径2連コイル
,
M波腕神経叢
,
頸髄神経根
pp.841-847
発行日 1996年9月10日
Published Date 1996/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108192
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はじめに
誘発筋電図検査では,末梢神経を刺激するために,電気刺激のみならず磁気刺激を用いることも可能である1-8).しかし,刺激部位があいまいになるなどの問題があり,実際に用いられることは少ない.上肢の末梢神経については,通常の2連コイル(8字型コイル)により,肘関節部およびその近傍では,刺激方向を工夫することで,電気刺激と同程度に刺激部位を明確にした刺激が可能であることが示されている7).しかしながら,頸椎に近い近位部においては,従来使用されてきたコイルでは,大きさの点からもその利用には制約があった.
今回われわれは,刺激部位を限局できるように小形化した2連コイルを使用し,神経伝導検査に利用するための予備的検討を目的として,腕神経叢近位部の刺激を試みた.上肢の筋群からM波を記録し,刺激部位に関わる問題ならびに本コイルを検査に利用するにあたっての利点と欠点について検討したので報告する.
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